今日は米国の王道の高配当ETF、SPYDについて紹介します。
- 配当収入で収入源の柱を増やしていきたい!
- オススメの米国高配当ETFは?
- 高配当ETFってどんなものがあるの?
こんな方向けの記事です。
SPYDは米国の高配当株をパックして売っている上場投資信託(ETF)です。
米国の高配当ETFはバンガード社のVYM、ブラックロックのHDV、ステートストリートのSPYDが有名です。(社名はETFを運用している会社です)
VYMやHDVといった高配当ETFの中でも一際配当利回りが高いのがSPYDです。
まさに高配当株投資をするには一考を考えるETFなので今回はSPYDについて紹介していきます!
目次
SPYDは高配当の米国株80銘柄集めた高配当ETF
SPYDはS&P500高配当指数に連動するETFです
配当利回りは4〜5%で推移しており高配当!
銘柄の設定方法はS&P500に組み込まれている株で配当利回りが高い順に80銘柄をピックアップし、均等に分散投資をし1月と7月にリバランスしています
S&P500という「米国を代表する500の企業」の中から配当利回りベスト80をピックアップしているので必然的に高配当ETFとなります
高配当ETFのVYMやHDVより配当利回りが高い所以はここにあります!
加えてETF運用会社の超大手のステートストリート社が運用しており、経費率は0.07%と激安
一億円運用していても年間7万円の信託報酬で済みます
ETFを買う際には地域や業種がどんなもので構成されているかを見ること大事です
次では高配当銘柄ベスト80はどんな業種でまとまっているか見ていきます!
SPYDのセクター組み入れ比率
一番組み入れ比率が高いのは「不動産」セクターですね
こちらに関しては株式ではなくREITという不動産投資信託です
簡単にいうと投資家から集めたお金で不動産を運営し家賃収入を投資家に還元しています
一位セクターには株式とは異なる顔の銘柄が組み込まれているのでここを一つチェックしておく必要があります
景気後退、不況時に比較的左右されにくい業種の不動産、エネルギー、公益、生活必需品が多めに組み込まれています
上位5セクターで7割程度を占めています
SPYDの上位構成銘柄
均等比率なので銘柄比率はほぼ同じですね
組み込み比率1位の【NEL】Newell Brandsが比率が一番高いのはリバランス後に株価が22%ほど上昇していたからです
SPYDは年2回1月と7月にリバランスを行います
均等に投資は行いますがリバランス後に株価の変動でウェイトが変動していることで保有比率が均一でないとわかります
ただ80銘柄に投資をしているので1銘柄が及ぼす影響は限りなく少ないです
例えば、1銘柄が10%下落しても全体としては0.125%しか影響を及ぼしません
80銘柄とはいえ分散されたETFと言えます
これがSPYDのわかりやすくて良いところの一つです
HDVやVYMでは組み込み比率が銘柄によって異なりますが、SPYDは均等分散というシンプルな戦略で銘柄選定も透明性が高いといえるでしょう
SPYDの分配金推移
月によってバラツキがありますが、年々増加傾向
しかし絶対に連続増配するわけではなさそうです
銘柄入れ替えによる受領配当の変化、配当月の変化や減配が影響しているのでしょうか。
必ずしも増配するわけではないので、毎年できるだけ増配をする銘柄に投資をしたいという方には投資する際には注意が必要です
SPYD月別(3月/6月/9月/12月)の分配金の推移
月別で見ると前年より分配金が増加しています
2019年では9月のみ1株あたりの分配金が0.3ドル代!
3月が一番分配金が少ない時期のよう
「あれ?減配した?」とならないよう注意しておく必要はありそうです
SPYDのトータルリターン【SPYD,HDV,VYMで比較】
青:SPYD 赤:HDV 黄色:VYM
SPYDが設立された2016からの配当を再投資した結果のリターンです
高配当ETFの中でもSPYDは優れた成績を残しています
SPYDのシャープレシオ(投資効率)【SPYD,HDV,VYMで比較】
投資効率がいいのかどうかがわかるシャープレシオをみてみましょう
シャープレシオ | |
SPYD | 1.49 |
HDV | 1.40 |
VYM | 1.44 |
シャープレシオとは投資信託を選ぶときの指標の一つです。米国の経済学者のウィリアム・シャープ氏が考案したことから、その名がつきました。投資のリスク(価格変動)の大きさに比べてどれだけリターン(収益率)を得られるか、運用効率の高さを示します。
NIKKEI STYLE より
シャープレシオは一般に1を超えると優秀な投資信託と言われています
SPYDが過去3年間では一番高かったものの他の高配当ETFも1を超えているのでどれも
優秀な投資先といえるでしょう!!
その中でもSPYDは安定した株価とリターンを得てきたことが伺えますね
まとめ:高配当ETFのSPYDは配当収入の拡大にも資産形成にも使える優良ETF
SPYDの特徴やリターンを紹介してきました、ここでまとめてみます!
- S&P500の高配当ベスト80を均等に投資した投資信託
- セクター比率は不動産、一般消費財、エネルギー、公益事業が多い
- 分配金は3,6,9,12月でばらつきがあるが前年同月と比べると増加傾向
- 2016年からではSPYD、HDV、VYMの中ではSPYDが一番投資効率が良い
SPYDは資本財や素材、ITといった景気の波を受けやすい業種が少なくREITや公益といったセクターが比較的多めに組み込まれているのでディフェンブ性が注目されています
高配当銘柄は不人気銘柄や業績懸念が嫌気をさし高配当となって株価が上がりづらいものもよくみられるのが現実
しかしSPYDは高配当ながらもトータルリターンもしっかりと確保できており配当収入を拡大しつつ含み益もしっかりと狙っていける銘柄だと思います!
なので筆者としては現在持っていないですが是非ポートフォリオに組み込みたい銘柄でもありますし、おそらく購入することは確実となっています
なぜなら激安で手間をかけずに得られる、安定した配当収入と低いボラティリティは投資を続ける上で大切なリスク管理要素になるからです
同じく高配当株ETFの【HDV】の詳細記事です、筆者のコア銘柄でもあります
高配当ですがSPYDとは銘柄選別のコンセプトが異なります。
ETFで分配金生活するにはいくらいればいいのかまとめてみました
それでは!
ろいど
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