(この記事は7/7にリライトされました)
- 米国の高配当ETFを知りたい
- 米国株の王道ETFの一つを知りたい
- 手軽に分散投資を行いたい
- HDVってどんな商品なの?
どうも、ろいどです。
今回は米国の優良ETFとして知られる、iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【HDV】の配当、利回り、株価を確認していきます。
- HDVの配当、利回り、チャート推移、構成銘柄
- S&P500とのトータルリターンの比較
- セクターの組入比率
iシェアーズ・コア高配当株ETFは、米国籍のETF(上場投資信託)。あらゆる時価総額水準の株式銘柄を含むモーニングスター配当フォーカス指数に連動した投資成果を目指す。
blackrock.comより引用
HDVの基本情報
iシェアーズ・コア高配当株ETF【HDV】の基本情報
運用会社 | ブラックロック |
ベンチマーク | モーニングスター配当フォーカス指数 |
経費率 | 0.08% |
配当月 | 3.6.9.12月 |
銘柄数 | 74銘柄 |
設定日 | 2011年3月 |
12ヶ月平均配当利回り(2018実績) | 3.53% |
ベンチマークの銘柄入れ替え | 3.6.9.12月に実施 |
組み入れ比率1位の銘柄 | エクソンモービル【XOM】 |
HDVは米国の高配当株75銘柄が組み込まれているETF。
セクター比率はエネルギー、生活必需品、ヘルスケアが高く景気循環に比較的左右されにくいディフェシブな企業が投資対象です。
経費率は0.08%と最低水準並みの低さとなっています。
HDVのベンチマークであるモーニングスター配当フォーカス指数はモーニングスター社が出しているベンチマークです。
ベンチマークに組み入れられる企業はモーニングスター社が一定の分析で、
- 財務健全性が高い企業(倒産リスクが低い企業)
- 配当を継続して支払い続けることのできる企業
の2点を重視して選んでくれています。
銘柄は74銘柄と十分な数ですが、VYMの300銘柄と比較すると少数精鋭といったイメージですね。
HDVの上位構成銘柄
HDVは上位組み入れ比率が10位までの銘柄が全体の約6割を占めています。
ザーッとみるとエネルギーセクターのエクソンモービル【XOM】やシェブロン【CVX】
ヘルスケアセクターのジョンソンエンドジョンソン【JNJ】やファイザー【PFE】
生活必需品のP&G【PG】やコカコーラ【KO】、ペプシコ【PEP】
といった超優良企業が羅列しています。
上記に挙げているような企業は景気が後退した時にも売上高や業績が大きく左右されないことからディフェンシブ銘柄と言われています。
ディフェンシブ銘柄の大くは成熟企業であり大きな株価成長が見込めないものの安定した売上、利益率、ブランドをもっています。
またこうした企業では設備や事業に大きく投資をする必要がないので稼いだ利益を配当や自社株買いを行うなどして投資家に積極的に還元してくれます。
例えば、コカコーラ【KO】はソフトドリンクで圧倒的なブランド力と売上高を誇りますが、稼いだ利益の7割以上を配当として投資家に回してくれているんですよ!
そういった優良企業の詰め合わせ商品の一つがこのHDVというわけですね。
次に、セクター比率を見てみましょう。
HDVのセクター構成比率
エネルギー、生活必需品、ヘルスケアセクターが約半分を占めていますね。
セクターローテーション的には
エネルギーは景気後退に、
生活必需品とヘルスケアは不景気時に、強いセクターです。
よって景気後退~不景気局面においては強みを発揮出来そうなETFと考えられます。
しかしながら2011年にETFが設立しているのでリーマンショック等の景気後退時に実際にどうなってるのかという実際のデータはありません。
あくまで景気後退に強いことが予想されるETFとなっています。
HDVの分配金の推移と平均配当利回り
月別の配当金の推移を見ていきます。
基本的には増配されていますが、減配している年があります。
2016年は減配する企業があったのでしょうか。
2016年に原油価格が暴落したのでエネルギーセクターで減配する企業が出たのかもしれません。
しかし、基本的には配当支払いは増加傾向で1銘柄で74社に分散投資できています。
そうした利点から考えるとこのパフォーマンスなら申し分ないと言えるでしょう。
2018年の株価と配当利回りを確認していきます。
配当利回りは3.35% 〜3.66%の間であり平均配当利回りは3.53%でした。
HDVのチャート
綺麗な右肩上がりです。配当をもらえつつキャピタルゲインも狙える銘柄であることがわかります。
200日移動平均線を割ったら買うという方法もいいかもしれません。
VS S&P500 【VOO】。【HDV】は市場に勝てるのか?
HDVとS&P500(VOO)のトータルリターン(配当金再投資済)を比較
青いグラフがHDVで赤いグラフがVOO(S&P500インデックス)です。
トータルはS&P500のリターンに負けています。
HDVは成熟した大企業でポートフォリオを組んでいる為、ガンガン値上がりしていく銘柄が少ないが原因の一つです。
また、最近FANGが強気相場だったため、FANGが組み込まれているS&P500も値上りしていきました。
では急落の場面だったらどうでしょうか?
2018年の11月から12月にかけての急落についてみていきます
(11月、12月の終値を使用)
- HDV:92.31ドル→84.38ドル 下落率8.59%
- VOO:253.48ドル→229.81ドル 下落率9.34%
HDVとS&P500で約8%の差があり、HDVは市場の下落に対してある程度の耐性があることが確認できました!
HDVとS&P500の配当金を比べてみる
(2012年に10000ドル投資した場合)
高配当ETFの名に恥じない配当金の多さ。S&P500との差が目立ちます。
HDV、S&P500共に右肩上がりの配当受取額が増えています。
米国の企業が経済成長とともに配当を株主に還元してきたという事実がグラフからわかりますね。
HDVの購入理由
私は2019年の4月からHDVを保有しています。
【VYM】や【SPYD】という高配当ETFがある中で【HDV】を購入する理由は2点あります。
- ETFを通してエネルギーセクター、生活必需品、ヘルスケアセクターの比率を高めたかったから
- エネルギーセクターの株をを個別株として持ちたくなかった
【VYM】や【SPYD】も同様に高配当ETFなのですが組入比率やセクターの割合が違うので内容を把握してから購入することをお勧めします。
まとめ:iシェアーズ・コア高配当株ETF【HDV】は高配当×株価上昇も狙えるので長期投資向けです!
今回はiシェアーズ・コア高配当株ETF【HDV】の紹介でした
- 経費率は0.08%
- 75銘柄からなるパッケージ商品のETF
- 配当が支払われる月は3、6、9、12月の年4回
- セクター比率はエネルギー、生活必需品、ヘルスケアの順に高い
HDV米国株を長期保有するなら一度は候補に入れてもいいといっては過言ではない商品です。
そう考えるのは、安定した配当利回りと急落に対しての耐性あるから。
上げ相場では大体誰でも成果を上げることができます。
しかし急落、景気後退になった時に資産が大きく目減りしてしまうとどうなるでしょうか?
「投資なんてやるんじゃなかった」
「早く売っておけばよかった」
と考え投資をやめたり継続することが困難になってしまうでしょう。
そういった点で下げ相場に強い資産を持っておくことは大事だと考えます!
景気後退に対してもベンチマークでは
- 倒産リスクの少ない企業
- 配当を継続して払うとこの出来る企業
を一定の基準で選んでいるので倒産、減配のリスクを極力抑えることが可能でしょう。
【HDV】は株式なので価格変動のリスクはありますが株式の割に下落相場でもある程度の耐性がありディフェンシブ株を運用したい方にはうってつけの資産です。
安い経費率、インデックスとして厳選された銘柄、右肩上がりの配当は魅力的。
私は長期保有していくつもりで保有しています、2018年末のように暴落することがあれば是非追加購入をしていきたい銘柄です。
HDVを購入して配当金を得たら使ってしまってもいいのですが、長期投資において成功したいのであれば配当を再投資する戦略が有効です。
100万円を年利5%で20年運用した場合、再投資をするかしないかで60万円近くの差が生まれます。
方法や理論の詳細は下記にまとめたので是非チェックしてみてください!!
それでは!
ろいど
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