- 配当金生活を目指すためETFの購入を検討している
- ETFで配当金生活をするためにはいくらの投資額が必要か気になる
- 高配当ETFはどんなものがあるのか知りたい
- SPYD,HDV,VYMといった高配当ETFを買っているけどいくらぐらい買えば配当生活できるのか知りたい
今回は「ETFで配当金生活を実現するには、いくら運用すればいいのか」というテーマで書いていきます。
- 米国を代表する高配当ETFをがわかる
- 配当金生活をするための原資がいくらあればいいのかわかる
- 原資をつくるために年間いくら投資していけばいいのかの目安がわかる
- SPYD / HDV / VYMのでいくらあれば配当金生活できるのか
目次
高配当ETFを購入していった場合、分配金生活できるにはいくら必要なのか?【SPYD,VYM,HDVを比較】
まずはETFで配当金生活をするにあたって購入したい王道の高配当ETFを紹介します。
- SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)
- HDV(iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF)
- VYM(バンガード米国高配当株式ETF)
いずれも米国株のETFです。
なぜ米国なのかというと米国企業は「投資家に利益を還元する姿勢が強いから」というのが大きな理由の一つです。
例えば、日本で25年以上にわたり毎年配当金の額を増やし続けてきた企業は1社(花王)しかありません。
対し、米国で25年以上にわたり毎年配当金を増やし続けてきた企業は100社以上あります。
そのため米国企業の数多くの優良企業にまるっと投資をしてくれるETFは最適解に近いです。(もちろんいくらで買うかという問題はありますが)
SPYDとHDVについて、どんな銘柄が組み込まれているのか?どんな運用方針で銘柄選定されているの?気になった方は下記で確認してみてください!
ETFでは配当金生活を月10万円と仮定するなら→最低でも3500万円以上は必要
月10万円の分配金をETFからもらうには最低でも3500万円程度の運用が必要です。
じゃあ、なぜそうなるのでしょうか?
みていきましょう。
配当利回りをタップでbloombergのページへ。直近の配当利回りがでます。
SPYD→4.46%
VYM→2.45%
HDV→3.30%
配当金をもらった時に税金以下のようになります。
- 米国から10%
- 日本で約20%
となると実際に税引後に配当金としてもらう金額は、
税引後の配当金=配当金×0.72 となります。
(外国税は確定申告をすると一部払い戻されるケースがあります)
実際に配当を受け取る際は税金が引かれますのでこれらを考慮して税引後にいくら必要かを下記にまとめました。
税引後配当利回り | 月10万円の配当金受取額に必要な原資 | |
SPYD | 3.2 % | 3738万円 |
VYM | 1.76% | 6818万円 |
HDV | 2.37% | 5063万円 |
税引後で月10万円の配当金(年間120万円と仮定)を受け取るにはおおよそ3500〜6000万円運用すればいいとわかりました。
高配当ETFで分配金生活を目指すための資金と時間の戦略
「いやでもそんなに一気につくれないよ!」
「そんな額あったら苦労しないわ!」
と思うのが普通の感想。。
まあ、たしかにそうですよね。
しかし、長期的な目線で見ていけば経済の成長や複利の力を借りてインカムを作っていくことは可能です。
株式のリターンは平均7%と言われていますが、
実際今後このリターンが叩き出せるかわからないのでちょっと低めに見積もって4%で積み立てた時のシミュレーションを考えていきます。
月10万円の配当金を得るには(●年後に運用額5000万になるよう減債基金係数を用いて計算)
5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 | |
年間積立額 | 831万円 | 375万円 | 225万円 | 151万円 | 108万円 | 80万円 |
グラフにまとめてみます
以上のような積立額が必要とわかりました。
庶民が配当金で生活をするには投資年数は20年以上が現実的。
正直、100~200万を投資できるのもハードルは高い方なのではないでしょうか。
ちなみにシミュレーションだと20年後に5000万をつくることを目標にすると200万を切ってきます。
高配当ETFで配当生活をするためにVYM、SPYD、HDVを比較!メリット・デメリット・特徴知る
ここまで米国高配当ETFのSPYD、VYM、HDVでシミュレーションを行なってきました。
最後に参考までに3つのETFの特徴を表でまとめます。
メリット | デメリット | その他の特徴 | |
SPYD | ・分配利回りが高い
・ファンドの銘柄選定方法がわかりやすい |
・公益、不動産セクターが多い
・暴落時のデータが未知数 |
・S&P500の配当利回りベスト80に均等投資
・REITを含む |
VYM | ・銘柄数が多い
・経費率が0.06% ・値上がり益も十分見込める |
・金融セクター比率が多め
・分配利回りが低め |
・3銘柄で唯一リーマンショック経験あり |
HDV | ・財務、配当持続性の高い企業に投資できる
|
・銘柄回転率が高い(50%超え)
・1銘柄のウェイトが大きい(2銘柄で20%ほどある) |
・銘柄選定基準が社外秘で謎 |
結論:ETFでの配当金生活はおおよそ3500万以上は必要です
・配当利回りがもっとも高い(4〜5%)ではSPYDでも約3500万円必要
・とはいっても3500万すぐには作れないので複利と時間を味方にして計画を立てていく
分配金のみで生活をするには結構な額が必要なことがわかりました。
いきなり配当金生活をするのは難しいので、
まずは配当収入月1万円の達成を目指していきましょう
下記記事では配当金1万円っていくらあればいいの?という方向けに配当利回り別で投資額がいくらあればいいのか解説しています。
目を通してもらえば配当利回りの目指すべき基準を見つられると思います!
分配金を受け取ると税金が課されてしまうというデメリットもありますので、その辺の対策として、
- NISA口座を活用する
- 一般講座で取引し確定申告で配当控除を受ける
という方法も一考の余地はあります。日本では分配金には約20%の課税がされるのでNISA(非課税講座)で運用をすることのメリットは大きいです。
NISA講座、配当控除ついては過去記事でまとめていますので是非チェックしてみてください!一応下にリンクを貼っておきます!
それでは、よき投資ライフを!
ろいど
NISAの記事についてのまとめはコチラ↓
配当課税についてに記事はコチラ↓
コメントを残す