こんな疑問をこの記事では解決します。 資産形成をする上で重要な要素の一つである株式。この記事では株式を買うことによって定期的にもらえる「配当」を再投資することのメリットと株価下落時にこそ配当金を再投資したい理由について解説していきます。 この記事を読むことで配当再投資で得られる複利と強みについて知ることができ、今後の投資の戦略に役に立ちます! 目次 理由は株価の下落に伴って配当を再投資することで株の保有数を増やせるからです。 配当再投資で好成績を出す方法は、 株価の下落時にも配当再投資を行い保有株を増やしていくことです。 上記の図はアメリカのS&P500という株式市場の指数に投資した場合のリターンの図です。 見てわかるように配当を投資するかしないかで大きな差が生まれています。 特に差ができているのは株価が下落している時です。 配当金を再投資している方は下落を抑えられ、上昇相場では上がっています。 なぜ下落が抑えられたのか? 次ではその理由について解説していきます! 株式運用を行うのなら読んでおきたいペンシルベニア大学教授が出版しているジェレミーシーゲルの調査の集大成「株式投資の未来」。 配当は2つの役割で投資家に利益をもたらすと述べています こうした下落相場、上昇相場の両方において配当株は恩恵を受けることができます。 具体的には、 といった循環が資産を増加させていきます!! なので弱気相場、暴落時に安く株を購入できることにより 平均取得単価を下げつつ株数を増やしていけるので次の強気相場で大きなリターンを得ることができるんです 株価が◯%落ちているが、配当が維持されている銘柄の投資リターンが 元の水準にもどるまでどれくらいの年月がかかるのでしょうか? 上の図を見ると、配当利回りが高いほど、損失を補完する期間は短くなっていますね。 この理由として高配当の方が再投資に使える原資が増えるので保有株が増えるペースが速くなるからです。 例えば、配当利回り3%の株が50%下落した(半値になった)場合は配当金で再投資をし 保有株を2倍にして下落をカバーする期間は24.1年必要です。 しかし配当利回り6%の株が50%下落した場合、12.6年で保有株を2倍にし損失をカバーすることができます。 なので配当利回りが高い程、配当再投資で損失がカバーできる期間は短かくなるわけですね。 ではこの株価下落を保有株の増加によって損失をカバーした後、 株価が下落前の水準に戻ったらリターンはどうなるのでしょうか。 実は株価回復後の世界は素晴らしいリターンが待ってます。 見ていきましょう! (横軸は配当利回り、縦軸は株価下落率です) 配当再投資で保有株が増え株価が下落前の水準に戻った場合、投資リターンがどれくらいになるのかを試算しています。 結論から言うと、 となっています。 というのが理由です。 例として、配当利回りが4%の株が50%下落した後、配当再投資で18.4年かけて 損失をカバーした後に株価がもとの水準に戻ったとします。 するとその銘柄の年間の平均リターンは14.23%となります。 かなり高いリターンですね! S&P500の平均リターンは7%程度なのでかなり良い成績であることがわかります。 リーマンショックの時に果敢に買い進めていた方達が現在多く資産を抱えている所以がわ垣間見えますね。 なので結論として、下落幅が大きく高配当のものほど株価が回復した際にはおいしい果実を受け取れることができます。 ただし長い年月買い増し、配当が減配されずホールドしたという背景を忘れてはいけません。 こうしたリスクをできるだけ抑えるため高配当ETFの活用をオススメします 配当再投資では米国の高配当ETFがオススメです まずはなぜ米国株なのかというと、米国企業では株主を重視する意識がとても強いからです どのくらい株主を重視しているのかというと、例えばコカコーラ【KO】では 企業が稼いだ7割以上の利益を投資家に配当金や自社株買いとして還元してくれています さらにアメリカのdocomo的な企業であるAT&T【T】では 利益<株主への配当支払となった年が10年で3回ほどありましたが一度も減配することがありませんでした 日本だと配当は基本的に業績次第というところが多くあり業績が悪くなるとソッコーで減配します こうした意地でも株主に還元する企業が多いので配当再投資戦略では米国株に投資することをオススメしています、実際に私のポートフォリオは約9割が米国株です なぜ高配当ETFがオススメなのかというと業績不振による配当が無くなる可能性や企業そのものがなくなってしまうリスクを出来るだけ減らすためです 金融危機が暴落が起きて無配になってしまったり、企業そのものがなくなってしまっては配当再投資どころではありませんよね さらに長期投資の場合、配当を支払い続けられる収益力があるのかどうか見定めることも重要になってきます、ダメだと思う場合は売却したり損切りも必要になります 自分で配当株を集め、ポートフォリオを組成しようとする投資家は増えている。この戦略は困難で、コストがかさむ可能性がある。適切に実行するには、企業と配当の持続可能性を把握するため、多くのリサーチが必要となる。(WSJより) こうした投資をする企業のリサーチを手間と思うのならパック商品であるETFが便利です 例えば、高配当ETF【SPYD】ではS&P500のうちから高配当の上位80銘柄に均等に投資しています 80名柄のうち1銘柄が無配になってもその影響力は1.25%程度しかないことから 減配のリスクを極力抑えることができます もし月10000万円の配当金があったとしたら125円のみの損失ですみますね 80名柄ETFなしで管理するとなると一人では管理しきれませんので1銘柄で多くの高配当株を管理ETFは配当再投資には魅力的 僕は米国株の配当持続可能性が高い企業を74社集めた【HDV】をポートフォリオのコアとして保有しています 一応、信託報酬が激安(0.1%以下)で信頼されている王道のETFを紹介しておきます 配当再投資は株価か下落で買い増し⇨株価復活の時に大きなリターンを得られることがわかりました。ここでまとめてみます。 →❶株価下落時では保有株と保有株が増えたことによる配当金が増える →❷株価回復時には増やした保有株分のリターンが得られる 以上、配当再投資で好成績を収めるには下落中に根気強く配当再投資を行うという結論でした。 とはいえ、配当が減配しない前提でのシミュレーションだったので先ずは減配リスクが少ない企業や倒産しない企業に投資を行うのが先決です。 高配当ETFをオススメしてきましたが個別株にも投資をしていきたいという方もいらっしゃいますよね そういった企業を選ぶ一つの手として営業キャッシュフローマージンと呼ばれているものがあります。 これは営業キャッシュフロー÷ 売上高で求められるものであり、15〜35%あると「儲かる構造をもつ企業」かどうか知ることができます。 儲かる企業ということは倒産リスクが低い企業と言えます。 また投資する企業の業種には景気によって強い局面、弱い局面があるので業種が偏らないよう投資していくことも肝心です。 こうした配当再投資をする上で大事な企業の見方、選び方をわかりやすく解説している、 「Market Hack流世界一わかりやすい米国株投資の技法」の知識は投資をする上でミスを減らせる技術を多数紹介しています! よりミスを減らしていきた方は手にとってみることをオススメします。 それでは! ろいど
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まとめ:配当再投資で好成績を出すには株価下落時に保有株を増やしていくことが必要
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