先日、こんな記事を見つけました。
現・預金最高991兆円 貯蓄から投資進まず。日本銀行の2019年4~6月末時点で個人が保有する「現金・預金」は前年比1.9%増の991兆円で過去最高を更新した。「株式等」は9.7%減の195兆円、「投資信託」が3.7%減の70兆円となった。「貯蓄から投資」のがられが進んでいないことが浮き彫りとなった。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190920-OYT1T50189
老後の資金問題がホットな話題になる今、なぜ投資が疎かになっているのでしょうか?
この記事では、なぜ貯蓄から投資へがなかなか進まないのか、何が投資行動を妨げているのかを確認していきます。
この記事を読むことで何が投資行動を妨げているのか、どう対処すればいいのかを知り行動をする一歩へ繋げていきましょう!
目次
ついに貯金額は過去最高へ!投資割合増えない理由。
日本銀行が発表した資金循環統計によると2019年4-6月の時点で、
「現金・預金」のは991兆円と過去最高を更新。
さらに低金利であることを背景に家で現金を保管している「タンス預金」が増加していることが明らかとなりました。
さて、一方で株式や投資信託の割合はそれぞれ9.7%減、3.7%減しており、
貯蓄を好む層が多いことが明らかとなっています。
日本では現金・預金は金融資産の半分を占めていますね。
では他先進国ではどのようになっているのでしょうか?
調べてみたら日本人が現金を愛して止まないという事実がわかりました。
他先進国の貯金割合と投資割合
現金では日本の53%以上に対してユーロ圏では33%、米国では13%となっています。
3者とも「保険、年金」は約3割なので、「株式や投資信託、債券」といった資産運用をどれだけもっているかで現金比率が変わっていることがわかります。
例えば、米国では現金が13%で「株式や投資信託、債券」は54%となっています。
対して日本では現金52%に対して、「株式や投資信託、債券」が16%なので
無リスク運用とリスク運用の比率がほぼ逆転していますね。
先進国の中でも「株式や投資信託、債券」の運用を特に避ける日本。
なぜ、投資が進まないのか?
http://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/data/research_h30.html
平成30年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)をリサーチし原因を可視化してみました!
理由1:株式投資をすると損をするから投資しない/値下がりが怖い
証券投資は必要ないという5520人から出たデータです。
ダントツの1位は損する可能性があるからでした。
これは新聞にも記してあった「損失リスクのある投資より貯蓄を選ぶ個人が多い」
という見方と一致しています。
この主張に対して僕が提言したいのはまずは、
「損失が気にならない額でもいいので始めてみるべき」
という点です。
最近では100円から買うことのできる投資信託やTポイントや楽天ポイントのみで1000円から運用出来たりも出来ます。
実際僕は2,3ヶ月に1回溜まった楽天ポイントを2.3000円分投資信託に回しています。
利点としては身銭を切っている訳ではないので値動きが気になったりや損した感がほぼない事です。
なのでまずは少額から始めてみたり、ポイントから入ってみることをオススメします!
理由2:投資をするのが難しいから投資しない/投資の知識がない/怖い
証券投資をしていない人466人の約半分が「投資は難しい」というイメージがあり
それが投資をしない理由の一つになっていると考えられます。
確かに投資をするに当たっては勉強しないまま始めるのは厳禁です。
とはいえ、しっかり勉強して知識をつけてから投資をするのでなく少額から始めつつ勉強していくのがおススメと考えます。
理由として僕は勉強し1年ぐらい経ってから投資を始めたのですがやっぱり月に1000円でも2000円でも積立つつ勉強していけばよかったなと感じているからです。
早く始めれば始めるほど、複利が効き配当金もその分もらえます。
さらに勉強したことと投資経験が結びつくので理解や記憶の定着も良くなります!
投資の勉強をするには、
・FP技能士資格
・書籍
・投資ブログ(三菱サラリーマン、こびと株.com等)
がおススメです。
理由3:難しいから投資しないの対処法:勉強しつつ少額投資
株式投資に興味がないから投資しない
そもそも難しいから、怖いからというより「興味がない」ことが一番大きな原因なのではなかとわかるグラフですね。
この理由として考えられることは、
「金融教育を受ける場がない」
「お金をもらうことは背徳感がある風潮」
「金融や経済とのつながりを感じることが少ない」
といろいろ理由は考えられます。
例えば金融教育について、金融リテラシーの授業が教育に組み込まれているイギリスでがこんな授業があります。
【授業内容】長期、中期、短期のお金に関する責務の違いと、これらの違いに対してどのように計画し意思決定するかを理解する。【方法】一生にわたって個人が行う様々なお金に関する決定について、ブレインストーミングをする。長期と短期のお金に関する責務の違いについて話し合う。【対象学年】:14-16 歳 の中学・高校生
https://www.enigma.co.jp/media/page-11251/#page4より
幼い頃から金融について学ぶことで生活と金融が関係していることが感じられ
興味がでてくるきっかけになります。
さらにイギリスではの日本より前に未成年用の証券講座が解説できる等(現ジュニアNISA)投資を通して金融教育を行う体制ができています。
こうした背景で日本が教育にすぐ金融教育を入れることはいつになるのかわからないので、
身近な人たちや子供、SNSを通した情報発信で興味を持ってもらえるような
仕掛けを作っていくことが金融への興味を示すきっかけとなります。
まとめ:貯金が最優先され、投資割合が低い原因
貯金が日に日に増え続けている日本。
投資をしていない人がなぜ投資をしていないのか、何が投資行動を妨げているのか見てきました。ここで見えてきた結果をまとめてみます。
- 投資は損するからしない
- 投資は難しいからしない
- そもそも投資に興味がない(選択肢にない)
投資割合が低い日本の原因を探ってみた結果でした。
記事内で対処法として少額で投資をしてみることをオススメしました。
以下の記事では楽天ポイントで月に2000円積立投資を続けた結果、
どのくらいの金額になるのかシミュレーションをしてみました。
是非、複利の力を感じてみてください!
とはいえ投資をする前には生活防衛費があることが大事です。
生活費半年分がない方はまず半年分を貯蓄しつつ少額投資で値動きに慣れていきましょう。
それでは!!
ろいど
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